久しぶりの休日に・・・

2014年10月20日

中間テスト、五木の模試とあわただしく過ぎる日々の中にぽっかり空いた休日となりました。
さわやかな青空のもと、畑仕事に、買い物にと有意義に送ることができました。
この日の一番の収穫と言えば、久しぶりに腰を落ち着けてみたNHKスペシャル『カラーでよみがえる東京 ~不死鳥都市の100年~』であった。
明治から戦争、戦後に向かう東京を中心に、モノクロの記録をデジタル処理でカラー画面でみる事ができる番組であった。
いつもは寝そべってみている画面を途中から正座してみることになるのは、学徒動員の記録あたりからであった。大正から戦争に突入するまでに、思いのほか色鮮やかな街並みや、ネオンの様子に心躍らせていた。が、戦争が始まり、学徒動員で早稲田の校歌が流れるあたりで、デジタルでカラーに直している画面ですら、色が消えていた。本当に色が消えていくのである・・・

戦争とは世の中から色を消えさせるものであることを、視覚で初めて認識した。
男は軍服、もしくは学生服。女性は深く落ち着いた色・・・

私はこの問題に関して、まだ私自身に明確な指針がとれていない。だけれども将来、このような色の無い世界を決して望まない。
この番組の最後にナレーションとして入った、我々の世代にはなじみ深い『伊丹十三 監督』の父親である『伊丹万作 氏』の言葉が私の無知を戒めた。

敗戦を一部の責任にする風潮に対し、映画監督 伊丹万作の言葉。

『「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである・・・』


 私も生徒同様、もっと多くの知識を必要とし、その努力を怠ってはならない!
もっと多くの意見、文面に目を通し、その中で自分という物の柱を作っていかなければ・・・

久しぶりに、テレビで心揺さぶられた、休日の夜でした。<(_ _)>